蒸気暖房と電気暖房?2011年11月01日 07時57分38秒

鉄道車輌の暖房の話。当初は暖房って考えも無かったらしい!
そりゃあそうだろう開通した線路は1067mmでナローゲージ。
売り込んだ英国側からすればナローの客車だし走る距離も知れたモノ?
欧州では炭鉱や農産物の輸送、そういう目的の軌道だもの。

ところが売った方も意外だったと思うが・・・
日本人はナローゲージなのに都市間どころか国中に線路を作り始めた?
彼らは驚いたと思うよ!
    あのねソレはナローって言う簡易鉄道なんだけどなあ?
        売りつけた手前、今更言えなかったのかなあ・・・

さて・・暖房に関しては初期には湯湯婆とかって話もあるけれど。
実際に暖房が必要となった時に車輌にストーブを積むって方法が取られた。
それだって連結編成が長くなれば大変だし火災の心配もある!

そこで良いことを思いつくんだなあ。蒸気機関車の湯気を使おうって!

西洋建築が増えてくるとボイラー室を設けて蒸気暖房って経験済みだし。
そういう事で機関車が大きくなると何時の間にか蒸気暖房が当たり前に。

地方私鉄や簡易軌道には暖房の無い車輌も有ったけれど?
客車に関しては蒸気暖房が標準って事になる。

日本では碓氷峠が最初に電化されるのだが・・・
ここで困った大した距離じゃ無いので小さなボイラーを積んだ車輌を作るわけ! その辺が日本人って器用だよねえ。

さて、電化区間が増えてくると明治の機関車のボイラーを使って暖房車がだんだん大きくなる?
それじゃあ拙いので旅客用の機関車にボイラーを積んじゃうんです。
EF58やDF50が湯気を出しながらって風景は見慣れたモノでした。

これに対して東北に交流電化が伸びると何時までもお湯を沸かすってワケにも行かないでしょ!
そこで電気で暖房をする様になるんですねえ!
コレが電気暖房で客車は2000番台で区別するんです。
蒸気暖房はホースをつないで蒸気を送りますが電気はジャンパで電気回路をつなげます。
僕的には電気よりも蒸気の方が柔らかい暖かさで好きだったなあ!